Simply
シャワーを浴びて、人生初のバスローブに袖を通す


部屋に戻るとかずまがベッドに体を沈めている



バッグの中で携帯がお知らせランプを光らせているのが見えて、静かに開いた



届いていたメールに目を通すと、パタンと携帯をとじてかずまの元にパタパタと向かう


ベッドにダイブすると、ぐらぐらと揺れた



「ねえ、かずま」


「……ん??シャワー終わった??」


「うん」


「じゃあ、早く……一緒に寝よ」



かずまの横にもぐりこむ



「これ、邪魔」


寝ぼけてるくせに、ささっとアタシのバスローブを脱がす手は早い



素肌が触れ合って、アタシはかずまの胸に顔を寄せて、彼を見上げた






「ね……卒業旅行行ってもいい??」






…………。




…………。






< 199 / 250 >

この作品をシェア

pagetop