Sweet silent night
「あかりちゃんは強がりだね」
ベッドに私をおろしながら彼がそんなことを言った。
「ついさっき知り合った人に言われたくないんだけど」
首筋に顔を埋められて息があがるのを隠すように、低い声で返した。
「だからだよ。
他の人の前で気を張ってるから、俺みたいなどこの誰だかわかんない人に甘えるんでしょ?
…いいよ、受けとめてあげる」
全部お見通しってわけか。
じゃあ特別に今夜は心を開いてあげようかな。
そう思って気を緩めた瞬間、キスをされた。
片手は私の指を絡ませて、もう片方の手は髪をなでながら、唇を甘噛みされる。
この人…特別キスがうまいとかじゃないけど、雰囲気作るのが上手だな。
女の子がしてほしいこと、ちゃんとわかってくれてる。