Sweet silent night
どうしよう、この人実はサイコパスなのかな…
さっきまで失いかけてた理性が急速に取り戻されていくのが自分でもわかった。
「サイコパスじゃないっつーの。
この変な力以外は普通の人と一緒だから」
…あ、ほんとに口に出してないのにつたわっちゃってるし。
えっと…どうすればいいんだろ。
「普通にしてればいいよ。
触れてる間はあかりちゃんが何してほしいかわかるから、ちゃんと満足させてあげる。
そのうち何も考えられなくなるから」
そう言うとまた彼は触れるだけのキスをした。
思わずドキッとしてしまう。
ああもう、これもバレてるんだから成す術がない。
「私が何考えてるかわかるからって、そっちばっかり余裕でズルいよ…」
「いいよ、俺は君が満足してくれれば嬉しいから」
耳元でそう言うと彼は私の胸に顔を埋めた。
また徐々に理性は遠退いて、頭の中が真っ白になっていく。