Sweet silent night
「あかりちゃんには装飾をお願いしようかな」
大きな箱をこちらへ運んでくる彼。
「ツリーの飾り付けと、このあたりの小物を適当においてくれるかな」
箱のなかは美しいクリスマスカラーの小物でいっぱいで、思わず覗いた瞬間にほほえんでしまった。
「素敵…」
「俺のコレクション。可愛いでしょ?
じゃあ頼むね」
にこっと笑うと彼はキッチンに入り、ディナーの準備を始めた。
意外と可愛らしい趣味をしているらしい。
親とツリーを飾りつけた幼少期のことを思い出した。
さぁ、あたしも頑張らなきゃ。