Sweet silent night
「あかりちゃん」
なんとなく落ち着かなくて、スツールに腰掛けながら時計を眺めていると、後ろ名前を呼ばれて振り返った。
「今日は付き合ってくれてありがとうってことで、クリスマスプレゼント」
そう言いながらこちらへ大きめの紙袋を渡す彼。
「え…こんなの聞いてないよ…?」
突然のことでどうしたらいいのかわからない。
「当たり前じゃん、プレゼントなんだからサプライズじゃなきゃ面白くないし。
俺の趣味だから気に入ってもらえるか分からないけど」
…どうしよ、急に目頭が熱くなってきたんだけど。