Sweet silent night


「そうよ、普段あたしたちが集まっても浮いた話なんてまったく出てこないんだから。
聖とあかりちゃんの可愛らしい話でも聞いて私も潤いたいな」

良子さんの言葉を聞いて聖さんが一瞬考え込んで口を開いた。


「聞かせてあげられたらいいんだけどね。
あかりちゃんはどうなのかなー…なんてね」


目を見つめながらそんなこと言われちゃった体に触れてなくてもなにを思ってるのか伝わりそうで…
急いで目をそらした。


「二人が困らせちゃってごめんね。
でも俺も涼子も…もちろん聖も、あかりちゃんのこともっと知りたいし仲良くなりたいって思ってることは間違いないから、
俺たちに付き合ってくれないかな?」


かおるさんが優しい声でそんなこと言ってくれたから嬉しくてまた目頭が熱くなってしまった。


「あー、かおるさん、一番美味しいとこもってかないでよ!
普通それは俺が言うとこでしょー」


子供みたいにすねる聖さんを見て彼のことを愛しいと思ってしまったのはもう少し内緒にしておこう。


「ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします」


いま自分ができる思いっきりの笑顔を彼らに向けた。


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