Sweet silent night


「さて、話も一段落ついたとこだし。
俺たちは邪魔だし店うつろうか。
昔のこと色々思い出したら涼子と久々に二人で話したくなったし」

「えー…仕方ないなぁ。
そういうクリスマスも悪くないか。

聖、ごちそうさま。
パスタもシャンパンもおいしかった。
あかりちゃんもありがとう、また今度ぜひゆっくり話しましょう。
あたしたちのなれそめはぜひその時に」


「あ…はい…」


突然の展開で返事しかできなかった。


「お代とちょっとだけどプレゼント。
あとちょっとだけど二人で素敵なクリスマスにしてね」


涼子さんがそう言って封筒と小さい包みをカウンターの上に置くと、二人は立ち上がった。


「なんだか申し訳ないな…
これ、せっかく買ったから二人で食べて。
いつもの美味しい店のだから」


冷蔵庫から箱にはいったままのケーキを出して、聖さんが赤い封筒と一緒にかおるさんへ渡した。


「クリスマスカードもよかったら二人で読んで」


「ありがと」


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