【短編集】砂糖をかけたみたいに








バスって結構座席狭い。

僕が景色を見ていても由乃ちゃんのことがわかるくらい。

肩も当たるし。

心臓のばくばくはなかなか治まらない。










音楽を聞いてやり過ごしていたけど。

ふわり、肩に重み。

バスの中に目を向けるとすぐそこにチョコ色の髪。

由乃ちゃんがもたれかかってきた。

もうやだ、由乃ちゃん…。

僕の心臓、壊すつもり?






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