【短編集】砂糖をかけたみたいに
――――――・・・
「あれ?槙村サンだね。めっずらし~」
あたしは人生で初めて授業をサボった。
深い理由なんて無い。
ただ、なにもかもがつまらなく思えただけ。
・・・まぁ、それって生きる上において大分ダメな思考なんじゃないかと思うけど。
そうして足を踏み入れた屋上。
予想以上に汚くて・・・。
鳥の糞やらゴミやらがそこらにあって来たのが間違いだったと落胆。
違う場所に行こうと思ってドアの方に向いた。
そうして、かけられた言葉。
「・・・桜宮くん」
ドアにもたれかかる悪名高いクラスメイトがいた。
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