【短編集】砂糖をかけたみたいに









数秒の沈黙。

「俺、女を抱きしめないことがポリシーだった。

『男の腕は好きな女を守る為にある』ってさんざん親父に言われてきたし」

うん、と相槌を打つ。

「・・・お前、意味わかってねぇだろ・・・」

苦笑気味の声。

「だ、だってこの状態で正常に考えるなんて無理!できない!!」

仕方ないじゃん!恋愛なんてそんなにしてこなかったんだもの!!












「本当にさぁ・・・。まあいいや。端的に言ってやるよ。


志緒、お前を守ってやる」











「・・・仕方ないね。強がり男」

「なにがだよ、素直じゃねぇ女」












「「好きだっての」」





end.
< 54 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop