【短編集】砂糖をかけたみたいに








「振られたってわけ?」

白を基調とした8畳の部屋。

私が1年と2ヶ月前から住んでいるマンションの一室には飲んだくれるヤツが一人。

さっきまで、いや、今も負のオーラを出し続けてる腐れ縁。

松田陽太だ。









黒いさっぱりとした髪。

知的メガネ。

すっとした雰囲気を持つイケメン。

・・・認めたくないけど。

好きな人、だ。










陽太とは小学生のころからの付き合い。

母親同士仲がよくて、実家はお向かい。

そして母親達の策略によってマンションはお隣に(強制的に)なってしまった。

んで、なんだかんだ言いつつもずっと一緒にいた。

大学も同じだし・・・もうなんなんだろう。







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