【短編集】砂糖をかけたみたいに
「なんで無理してブラックコーヒー飲んでたの?っていうかいつも甘いもの勧めても食べなかったよね?」
「だってさ・・・甘いもんが好きだって言ったら今以上に女の子扱いするだろ?
姉ちゃんが『ブラックコーヒー飲んでる人は格好いい』って言ってたから…」
腕はもう下ろしたけれど、顔を伏せたままの桐真が呟く。
「俺は男だし・・・美夜の彼氏だから」
耳真っ赤だ!
ていうかなにそれ・・・不謹慎にもきゅんってする。
態度可愛いのに、男らしく見えるだなんて不思議だよ。
可愛いあたしの彼氏は
苦手らしいブラックと甘いミルクが混ざった
糖度30%ミルクコーヒー
(男らしくなりたい彼に免じて微糖)
END.