【短編集】砂糖をかけたみたいに
さっきから反論してるヤツ、俺の彼女。
ったく…こんなとこ誰も見ちゃいねぇっての。
ここは視聴覚室。
俺は彼女の花村歌鈴と弁当食ってたわけだけど。
まぁ、見事に彼女が上目遣い+満面の笑みをしたわけで?
止められなくなったわけだよ。
壁と俺の間。彼女を閉じ込める。
「ちょっと・・・ショウキ?授業始まっちゃう・・・」
「黙ってろよ」
キスしてんだからさ。
恋愛経験のない歌鈴に合わせて触れるだけのを繰り返す。
それだけでも真っ赤になるのを見て俺は思わず頬が緩む。
こんなに可愛い顔、他の男には見られてねぇんだな?
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