Voice〜彼の声〜
「…美嘉は?」
「えっ?あ、私も地元の高校」
「…ふ〜ん」
えっ、それだけ?と悲しくなる。
「美嘉のレベルじゃ私立はいけないもんな」
「…そうだね」
当たってるからいい返せないのが悔しい。
「高校、一緒になるな」
呟くように言うと歩く足を早めた。
そんな創ちゃんの腕を捕まえ手を繋ぐ。
「創ちゃん!私、絶対に受かるよ」
「…頑張れ〜」
棒読みで言うと創ちゃんは小さく微笑んだ。
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