Voice〜彼の声〜
初めてのキス
涼しくなってきた今日この頃。
小さな子供たちがはしゃいでいる。
そして私たちも。
「美嘉、これ乗ろう」
「愛美はしゃぎすぎ」
走る愛美の後ろを追いかける。
日曜日の遊園地は混んでいる。
今日は愛美の提案で遊園地に来ていた。
「…創、何でお前と二人なんだよ」
「…知るかよ」
「美嘉!」
後ろから大きな声で山下に名前を呼ばれる。
「なに?」
「今日、女の子紹介してくれるんじゃなかった?」
それなのにさっきから、創と一緒に歩いてる。と文句を言う山下。