Voice〜彼の声〜
創ちゃん家で過ごして、しばらくが経った。
朝、目を覚まし、重い瞼を擦りながらリビングに向かう。
襖を開けるとそこには制服を着た山下がいた。
「…おっす」
目が合うと同時に山下は小さく笑いながら言った。
「おはよ…学校は?」
びっくりしながらも質問する。
「遅刻して行く…ちょっと外で話せない?」
「…うん、ってごめん!私、寝起きでパジャマ…」
自分の格好に今頃気が付く。
焦る私に山下は笑った。