Voice〜彼の声〜



放課後、下駄箱に向かう途中、廊下の窓から中庭を覗くと榊が目に入った。



上から声をかけようか悩んでいたら、女の子の姿が目に映ってきた。



あの上靴の色からすると一年生だ。



榊の顔は後ろ姿で見えないけど、女の子の方は顔が赤くなっている。



告白されてる。



「…………」


私は何も見なかったかのように下駄箱へと向かった。


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