Voice〜彼の声〜
決意の告白
俺は気持ちをすぐ切り替えた。
避けられてるからって、このまま何もしないのは嫌だ。
そう思った俺の行動は早い。
数日後、俺は教科書を片付けている香坂に近寄り、前の座席に腰をおろした。
「香坂ってどんな奴が好きだったりするの?」
「えっ?いきなり何?」
びっくりする香坂に言葉を続ける。
「いや、正直、俺はお前みたいなのがタイプ」
香坂以外の他の連中の視線を感じるが気にしない。
「ていうか、香坂が好き」
つーか、ストレート過ぎたかも…と思うが遅い。
「以上、これが俺の気持ちだから」
固まり呆然とする香坂を残し、俺は教室を後にした。