Voice〜彼の声〜



次の日、香坂は俺を避けていた。


もちろん俺だって顔合わせずれぇよ。


でも、すっきりしないのは嫌だ。



向こうの方から香坂と橘が歩いてくるのが見え、香坂を引き止めた。


「香坂」


俺の声に反応し顔を上げる香坂と目が合う。


会いたくなかった…という顔をされる。



「ちょっとこっち来て」


ちょっと腹が立ち俺は香坂の意思関係なく、手を掴み、無理矢理屋上まで引っ張って行った。



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