Voice〜彼の声〜

｢あ、黒崎創ってのも小学校からのダチ？｣


｢創は中学からのダチ｣


｢ふ〜ん…そうなんだ｣



｢創のことが気になる？｣


雑誌を閉じ俺の目を見てくる。


｢別にそんなんじゃ…｣


｢大丈夫だよ、お前さえしっかりしとけば｣


そう言うと再び雑誌を広げた。



俺さえしっかりしとけばってどういう意味だよ。




｢…香坂って、そいつんとこいんの？｣


｢あぁ｣


｢絶対って言い切れる？｣


｢あぁ｣


俺の質問に雑誌から目を離さず答える。