Voice〜彼の声〜
「……"創ちゃん"がお前を泣かすなら、俺が香坂を笑顔にしたい」
「ダメだよ…」
そんなこと言われたら、私、榊に甘えちゃう。
榊から離れようとするが、更に力をいれられ腕から離れられない。
「…放して」
創ちゃんが見てる。
でも…。
「好きだから、放したくない」
耳元で囁くように言われ、榊の息が耳にかかる。
ダメだ…。
ドキドキする。
「榊っ…」
顔を上げた途端、唇を塞がれる。
唇が離れたかと思うと、また唇が重ねられ、段々と息苦しくなってくる。
頭がぼーっとしておかしくなりそうだ。