Voice〜彼の声〜



暗い影は近付く程に明るくなっていき、茶色髪が金色に染まる。



私は何故だがその髪色に引き込まれそうな感覚に陥った。



影が消え、姿が現れると同時に意識が引き戻される。



榊だ。



一瞬、視線があった気がした。



「まだいたの?」


部活のジャージを着て、部活鞄を肩から斜めにかけている。



まだ部活の途中ではないのかと思い問う。



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