Voice〜彼の声〜



「…スカートって寒くないの?」


「寒いよ!寒いに決まってんじゃん」


あまりに力がこもっていたのか、創ちゃんは笑い出した。



「ははっ、寒いんじゃん」


滅多に見れない、創ちゃんの大きな笑顔に、胸がキュンとする。


「創ちゃん、可愛い」


「…………」


創ちゃんは一気に無表情になった。



「…怒った?」


創ちゃんの顔を覗き込む。


それと同時に軽く創ちゃんの唇が私の唇に触れた。



< 226 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop