Voice〜彼の声〜
「だから、私も創ちゃんが他のコから告白されたり、チョコ貰ったりするの嫌なんだよ」
「貰ってないよ」
「朝、チョコ貰ってたじゃん!放課後だって…」
「さっきのは受け取らなかったよ。朝のは母さんがくれたのを、美嘉にあげたんだよ」
俺、甘いの嫌いだし…と言った。
それなら最初から言ってよ!と悲しんでた自分が嫌になる。
「美嘉はくれないの?」
そう言われ思い出し、小さな紙袋を創ちゃんに渡す。