Voice〜彼の声〜

幸せと不安




「…か」


ん?何か呼ばれてる?



「…美嘉、起きろ」


目を開けるとベッドの脇で創ちゃんが服を着ていた。



「創ちゃん…?」


寝ぼけ眼で創ちゃんを見つめる。



「…家まで送るから、服着て」


顔を赤くする創ちゃんを見て、自分の姿を思い出す。



そうだ…私、創ちゃんと…。



一気に目が覚め、恥ずかしくなる。


「あ、あの…恥ずかしいから向こう向いてて?」


そう言うと「はいはい」と言って背中を向けた。



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