Voice〜彼の声〜
私は素早く服を着て、髪の毛を整えた。
「…いいよ」
「じゃあ、帰ろ」
創ちゃんの家を出ると、空には星が光っていた。
「創ちゃん、手繋ごう」
大きな手が私の小さな手を包む。
温かくて放したくない。
「…体、大丈夫?」
「えっ?…う、うん」
心配する創ちゃんに、顔が真っ赤になる。
恥ずかし過ぎて、何か嫌だ…。
「…美嘉」
「ん?」
「明日、一緒に学校行こう」
「うん!」
創ちゃんは「喜び過ぎ」って笑った。