Voice〜彼の声〜
友達が何か言おうとしたのを遮るように私の名前が呼ばれた。
「美嘉!!」
「…山下」
山下も血相を変え、息を切らしながら教室に入ってきた。
何…?
「創が…」
創ちゃんが…?
「事故った…」
………事故?
創ちゃんが…?
なんで?
「病院に運ばれたから、行こう!」
「………」
「美嘉!!」
「………う…ん」
山下の声に少し我に返る。
山下に手を引っ張られ、学校を飛び出し、急いで病院に向かった。