Voice〜彼の声〜



「家まで送ろうか?」


「えっ、大丈夫だよ。濡れても平気だから」


そう言って走って逃げようかと思った瞬間、榊に腕を捕まれる。



「つーか送らせて」


顔を赤くする榊を見ると、断ることが出来なかった。




「……………ありがとう」



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