Voice〜彼の声〜



「…創ちゃん」


下駄箱で創ちゃんを待伏せる。


創ちゃんは私を一目見て靴を履き変えた。



「…掃除サボって悪い」


「掃除はいいよ」



「…どうした?」


「…一緒に帰っていい?」


「あぁ」



お互い黙ったままの帰り道。


雨が降っている。



創ちゃんは相変わらず無表情。



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