Voice〜彼の声〜



「どうした?」


目をパチパチさせ、私と創ちゃんを交互に見る山下。


「別に〜」


私は机に伏せる。


「機嫌悪っ…」


山下は創ちゃんに話し掛ける。



「何かあった?」


「…知らない」


「喧嘩か?」



私は朝から創ちゃんと一言も話してない。



本当は話したいけど、昨日の別れ方が悪かった。



でも創ちゃんは分かってないから、余計に腹が立つ。



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