Voice〜彼の声〜
声音
目を開けると私の目には天井が映った。
消毒液の臭いがする。
保健室にいるのかな?
そう思い閉め切られたカーテンの隙間から外の様子を伺う。
先生はどこに行ったのかいない。
身体を起こし、記憶を蘇らせる。
そうだ私、創ちゃんのこと思い出して倒れたんだ。
でもどうして思い出したのか分からない。
「美嘉、寝てる?」
カーテン越しに聞こえる愛美の声。
「起きてるよ」
そう言ってカーテンを開けた。
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