Voice〜彼の声〜



「何があった?」


「…創ちゃん、告白されたんだって」


休み時間、屋上に続く階段に座って山下と話す。



「それで喧嘩してんの?」


「…別に喧嘩してるわけじゃないよ」


「心配しなくても断ってるって」


笑うように言う。



「分かんないよ、創ちゃんモテるみたいだし」


「モテるって…無表情だし無口なのにか?」


モテるなら俺だろ?と笑い飛ばす。



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