Voice〜彼の声〜
それから一週間後、梅雨は明けた。
空は夏を前にして青空が広がる。
雨続きだったのが嘘のようだ。
私は屋上で深呼吸する。
「ん〜…気持ちいい」
創ちゃんは「美嘉は勉強した方がいい」って言って、お弁当作る時間を勉強に回せと言った。
だから最近、まともに話せてない。
それでもテスト週間は近づくもので。
一週間後は期末試験が始まる。
いつも寝てる創ちゃんも真面目に授業を聞いている。
そんな創ちゃんを見て私も頑張る。