もう一度 君に会えたら
我ながら酷い男だと思った。


彼女に限りなく近い存在で、やる事やっておきながら『付き合ってたの?』と普通に言ってのけたんだから。


嫌われればいいと思ってた。


その方が面倒臭くないし。


引越し先を教えないのも会いに来させない為だった。




さぁ、今日なら平手でも蹴りでも許すから殴れば?


そう考えていた俺に、浩子は意外な言葉を口にした。
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