もう一度 君に会えたら
「あの・・瑶の、あ、瑶さんのお父さんですか?」


不安そうな表情の俺を、同じく不安そうな顔をしたその人が見つめる。

俺たちは見つめあったまましばらく沈黙が続いた。


「そうですが、君は・・?」


「こ、高校の同級生です。宮坂といいます」


「あぁ・・君がミツル君か。瑶から話は聞いてるよ」



瑶の父親は俺に力なく笑いかけた後、視線を床に落とした。


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