もう一度 君に会えたら
「なぁ・・・殴っていい?」


「は?」


「大丈夫じゃなかったらブッ飛ばすって公園で言ったよなぁ・・・」


俺はタケの返事を聞くこともなく、思いきりタケの顔面に殴りかかった。


ガツッ・・


という重い音のあと、タケが地面に倒れこむ。

何も言い返さないし、殴り返してもこない。

ただ、黙って俺を見ていた。


「何だよ、殴り返してこねーのかよ」


俺は反応のないタケに馬乗りになって殴り続ける。

いつの間にか、俺は殴りながら沢山の涙が溢れ出していた。

俺の下で顔を腫らしたタケの胸の部分は、もう汗だか涙なのか分らないくらい濡れてしまっている。

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