もう一度 君に会えたら
「どこでも好きな所行っちゃって。あ、安全運転でな」




タケの優しさが痛かった。


その気持ちが傷口にすごく沁みて。


それに比べてだらしねーよ、自分が。


嫌になる。







悔しさと歯痒さと、


瑶の病状を思う不安さと


瑶を失うかも知れない恐怖が次々に襲ってきて、


俺は溢れ出る涙を止めることができなくなっていた。




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