もう一度 君に会えたら
数時間後、タケと待ち合わせたマックの2階で俺は携帯を開いた。

夏休みのファーストフード店は、昼間だというのに子供から大人で埋め尽くされてる。

俺は少しでも静かな場所を求めて、灰皿片手に喫煙席の一番奥を陣取っていた。

開かれた携帯。

メール画面には移動中に書いた文章が浮かび上がっている。

それを読み返すと、迷うことなく送信した。


【いろいろサンキュー】


数秒後、メール着信のランプが青く点滅した。

着信解除したてのさっきの相手から。


【今まで迷惑かけてゴメンね!お互い頑張ろうね。彼女の病気が早く良くなりますように】
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