もう一度 君に会えたら
俺だって不思議に思う。

でも、見舞いに行ったときの姿は以前より痩せてはいるけど元気だ。


『あまりドキドキ心臓させると良くないんだって』


初めて見舞いに行ったときの瑶の言葉を思い出す。

授業を受ける程度の事も無理なのか――?


「充?」


心配そうに俺を覗き込む亮。

あまり調子良くないのか?と顔が曇る。

いや、見た目は十分元気だよ。

顔色もいいし。

休みに入ったら一緒に見舞い行く?

そう言った俺は上手に笑えてただろうか。

微妙な不安を出さないように、俺は笑顔を作る。


帰りに病院…寄って行こう。








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