もう一度 君に会えたら
それからの俺はすべてを辞め、俗に言う「悪い奴ら」と遊ぶ様になった。


学校はサボる、夜は遊び呆けて帰らない。


挙句の果てに誘われるままチームにも入った。


オヤジはそんな俺を見て激怒した。


思い通りにならない息子が許せなかったのか、それとも世間体を気にしてかは知らない。


あの人の気持ちなんて、俺には分からない。


オヤジの呪縛を振り解くかのように、俺は単車を飛ばす毎日を送っていた。


寄ってくる女は選り取り見取り。来るもの拒まず去るもの追わず。


いいじゃん、その時楽しければ。


明日は明日だろ?
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