もう一度 君に会えたら
 『ミツルが怖いなら、瑶はもっと怖いはずでしょ?

 それを大丈夫って言って安心させるのは

 ミツルしかいないでしょ?』



頭の中で理衣の声が何回も俺に問いかける。

そうなんだけど…

言われるまで、自分しか見てなかったよ。

ホント、情けねぇ…。


手元には手渡された封筒。

丁寧に糊で貼られた場所を、

俺も丁寧に指で剥がしていく。


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