もう一度 君に会えたら
『俺はお前を信じて待つよ―――』


そう約束したから…。


俺の未来図には、瑶が必要だったから。


アイツじゃないと成立しなかったから。



だから……



「いいんだ、アイツじゃなきゃダメだから」




「かーっ、臭い事言うねー」


お前、変わったよな。


タケは天井を見上げ、大きく伸びをする。


そして、振り上げた手を優しく俺の頭に下ろすと


グシャグシャ、と髪をかき回した。


俺は乱れた髪をそのままに笑う。


格好悪くってもいい。


例え、それが俺の一歩的な感情だったとしてもいい。


俺は信じて待つって


あの日、誓ったんだから―――。


< 237 / 272 >

この作品をシェア

pagetop