もう一度 君に会えたら
俺は、小さな背中にサンキューと呟いて居間を出た。


心細いのは分ってる。


俺だって、婆ちゃんを残して海外に行くのは不安だけど。


それ以上に、やっぱり行ってみたいんだ。


瑶が好きだった風景を見たい。


瑶が憧れたものに触れたいと…思うから。



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