もう一度 君に会えたら
新しい高校に通いだして3ヶ月が過ぎた。


慣れてしまえば不思議なもので、今ではこっちの生活に馴染んでしまっている。


毎週会っていたタケとも今はほとんど会っていない。


片道バイクで2時間の距離のせいもあるけど、タケがバイトを始めたのが大きな理由だった。


初めは寂しかったんだけどね。


ホント慣れって怖い。


いつしかこっちで出来た友達と遊ぶ時間が充実していった。


「バイト、俺もしよっかなー」


学校の帰り道、タケを思い出して思わず口にした言葉。


それにすかさず反応した奴らがいた。

< 26 / 272 >

この作品をシェア

pagetop