もう一度 君に会えたら
「ミツの友達がパパに連絡してきてね、居場所を教えてくれって頼んだんだって」


「タケ?」


「ミツの話、いっぱい聞いたよ。頑張ってるんだね」


「・・・」


「待たせて…ゴメンね」


俺はゆっくり向き直り、瑶を抱きしめた。

撫でた髪は昔と変わらずサラサラで。

少しだけ抱きしめた肩が高校生の頃と比べて華奢になった気がする。

< 260 / 272 >

この作品をシェア

pagetop