もう一度 君に会えたら
「充くんはどこに住んでるの?」


「郵便局の裏」


「商店街の先の?」


「他に郵便局なんてあるのかよ」


「・・・ないね」


瑶はつまらなそうに俯いた。


「充くんじゃなくてミツルでいいから」


「・・・はーい」


その後、しばらく無言のまま俺達は歩いた。


機嫌、悪くしたのかな。


女ってこれだから面倒臭いんだよな。


スーパーはすぐそこまで来ていた。


店に入ってしまえば気も紛れるだろうか。





「やーっぱりテンション低めなんだね」

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