もう一度 君に会えたら
「亮と陸斗がテンション高すぎだもんねー。その低さで絶妙な3人のバランスが成り立ってるのかもしれないなぁ。その低さじゃ女の子も寄って来にくいかも。あ、でも黙ってても大丈夫か」


笑いながら自分なりの分析結果を口にする。


不思議な女。


「何で黙ってても大丈夫なんだよ」


「え?だって、カッコイイじゃん」




・・・この女は男心を掴むのがうまいかも知れない。


この発言は計算されたものなのか、それとも天然由来のものなのか。


面倒臭がりの俺が心を揺さぶられた。


俺は罠にかからないよう、ケラケラ笑う瑶から静かに視線をはずのが精一杯だった。


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