もう一度 君に会えたら
「いや、俺も明確になったのは最近だよ。充が転校するまでは先の事はどうでもよかったし、そのうち一緒になんかやれればいいかなーって気楽なもんだったんだけど。充が目の前から急にいなくなって、俺寂しくてねー。チームで走っても楽しくなくなったし。女でもいればまだ良かったんだけどいないじゃん?だから暇つぶしにバイト始めたわけ。そしたら金が入ってきて、この金で何すっかなーって考えたらビジョンが見えてきたって感じ。俺ってすごくね?」


スゲーよ。


何か、置いてかれた気分。


昔からの親友がどんどん自分の足で進んでいく。


オレは・・


自分の足で進めてるのか?



「焦ることはないんじゃねーの?早くにやりたい事が見つかる人間なんて一握りだし。充は充のペースで見つければいいじゃん。人に押し付けられた目標は嫌だろ?」


「余裕なコメントどーも」


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