もう一度 君に会えたら
「断るって何だぁ!?いいじゃん別にー」


「スキじゃないのに付き合っても寂しいだけじゃん」


ムッとした顔で睨みながら瑶が言う。


「寂しいのは嫌」


一瞬、瑶の目の奥が揺れた気がした。


俺はその意味が分らぬまま言葉を続ける。




「俺といたら寂しくないって」

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