もう一度 君に会えたら
「ミツルー喉大丈夫?」

翌朝、登校するなり理衣が俺に駆け寄ってくる。

梅雨の湿気にも負けない巻き髪は一体どの位手がかかっているんだろう?

「あー大丈夫」

「昨日、進路希望の用紙配ってたけどもらった?」

進路希望?

「もしかしたら今日先生から直に渡されるかもねー」

「理衣はどうすんの?」

「私ぃ?一応、パパとママの仕事の為に私立の経済学部って書いといた」

「えー行けんのかよ」

そういう俺を理衣は軽く睨む。

「瑶に教えてもらうもーん。そう言うミツルはどうなのよぉ」

俺・・?

俺は・・・


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